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兵庫県・神戸市調整会議の意義について (企画調整局/令和7年2月28日)
令和7年2月28日に開催された予算特別委員会 第1分科会における、企画調整局との質疑報告です。
市政報告46号にも掲載しております。
※以下、令和7年2月28日、予算特別委員会 第1分科会【企画調整局審査】での質疑抜粋・要約
※本記事に記載の役職・肩書等は、令和7年2月28日現在のものです
兵庫県・神戸市調整会議の意義について
【河南(かわなみ)】
一昨年(令和5年)、私が副議長を務めさせていただいた際に、神戸市と兵庫県の県・市調整会議に出席をさせていただきました。県と市が各々の主要施策を披露、資料説明に終わり、実のある意見交換はないまま全体的に予定調和に終わった印象を受け、非常に残念に感じました。議会側からも出席しており、両議長と副議長が出席しました。その時々の論点をお示しして実りあるやり取りをできたことは付言しておきます。
そもそもこの県・市調整会議で、市当局として何を期待し、どういった目的を持って開催されているのでしょうか。法で定められた会議であるがゆえに単に会議の場を設けたという証拠づくりの場になっていないか、見解をお伺いします。
【辻󠄀企画調整局長】
河南委員にも出席いただいた県・市調整会議ですが、指摘のとおり、地方自治法の改正を受けて平成28年度から毎年開催しています。その目的、会議の設置要綱としては、県及び市が連携して取り組むべき施策のうち、特段の懸案事項や、県及び市の事務処理についての必要な事項というように定めています。
この会議は、市長、知事以下、県・市の幹部職員と市会・県議会の正副議長にも出席いただき、報道内容も全て公開という形で実施しています。その中で県・市の特に重要な取り組みについて、情報共有なり意見交換、擦り合わせ等を行わせていただいています。
その後の施策化・予算化につながる大変重要な場と認識しており、市の幹部職員にとっては、知事や県会の議長といった方の話を聞ける貴重な機会、県の幹部職員にとっては、市長や市会議長、副議長の話を聞ける貴重な場でもあると思います。
会議の開催にあたり、各議題の所管部局同士で調整を行っており、コミュニケーションを取る上でもよい機会にもなっています。
ただ、限られた時間内での開催ということで、指摘いただいたような意見交換を実りのあるものとすることについては、課題認識を持っています。今年度の開催にあたっては、資料の説明時間をできるだけ最小限にとどめ意見交換の時間を十分に設けていく、また引き続き設置目的にかなう有意義な会議として開催できるように、県とも連携しながら取り組んでいきたいと考えています。
【河南(かわなみ)】
資料説明をできるだけ短くされるとのこと、まさしくそれです。自由闊達な意見交換をしていただきたいと思ったわけです。しかも、意見交換の内容は、議事録には出ていないですよね、当局側の。我々議会側の意見交換は出ています。そうしたところは少し不満ですが、ぜひ自由闊達な意見交換ができるように進めていただきたいです。
【河南(かわなみ)】
再質疑に移りますが、指定都市制度では一部事務について権限委譲を行って、大都市の実情に応じた行政運営を実現しようとするものであります。しかし、特例部分を除いては、指定都市といえども他の市町と同様の取扱いがなされるべきであります。
例えば令和7年度から兵庫県が実施予定しているフリースクールの助成制度、少し紹介しますと、スクール等民間施設へ通う児童生徒への支援として、その家庭に対して授業料等を補助する市や町を支援するメニューが提案されています。県と市が折半で支援するスキームです。しかし、この助成事業は、政令指定都市のみ助成対象から除外されると聞いております。
このような取り扱いが、他の市と差が生じるというのはおかしいのではないでしょうか。神戸市民も県民として県民税を払っていて、行政サービスの公平性の観点からも、政令指定都市の神戸市のみが不当に扱われる取り組みに関しては、例えばこの県・市調整会議などを使って、意見交換と改善に向けて積極的に取り組んでいくべきではないでしょうか。
【岡山󠄀企画調整局長】
指定都市制度は都道府県と市町村による二層制を基本としながら、地方自治法における大都市に関する特例の規定により、一般の市では都道府県が行っている事務のうち、市民の健康や福祉に関する事務、あるいは都市計画区画整理事業に関する事務など、一部を市が担うものです。
また、平成29年度から教職員の給与負担について権限委譲が行われましたほか、本市と県の関係においては、県条例による事務処理の特例として県との協議により権限委譲を行っているものです。
このように大都市としての実情に応じ、他の市町よりも多くの権限、財源を持って行政運営を行っているところです。
県への働きかけについては、毎年度、兵庫県予算に対する提案・要望として、次年度予算に関連する必要な事項を要望しています。具体例としては、国際的ラグジュアリーホテルの立地に関する財政支援や県民緑税を活用した都市緑化事業の推進などがあり、このような特に重要な項目については、県・市調整会議の議題としても取り上げ、重ねて県に働きかけを行っているところです。
河南委員から指摘のあった、指定都市のみ補助対象から除外されている事業に関しても、所管局と協議しながら県との様々なチャンネル、まさにこの県・市調整会議も含めて対応を検討していきたいと考えています。
【河南(かわなみ)】
資料説明を短くされると仰っていただきましたが、ぜひ、兵庫県にも「もっと実のあるものにしましょう」ということを言っていただきたいと思います。
せっかく県と市の最高幹部がお集まりになるわけですから、資料の読み上げなど無しで良いと思います。皆さん事前にしっかりお読みになられていると思いますので、「〇〇について、どう考えますか」など、問題点を先に先方に提示しても良いと思います。市は市のことも言うし、県は県のことも言って、お互いに論点を先に出しておけば非常に短時間で議論ができると思います。
我々、令和7年度の予算で市税収入が3,314億円となっていますが、我々は県民税を払っています。正確な予算の金額はわかりませんが、我々が3,000億円ちょっとであるなら、我々神戸市民は2,000億円以上は県に払っているはずです。それだけお金を払っている中で、例えば隣の市と違うメニューがあったとしたら、我々神戸市の方としては「ちょっとそれは県待ってよ」と言っていただきたいと思います。
本日、県の議会で公明党さんの会派がこの件に対して触れられるようですが、こういったことも事前に出しておき、県・市調整会議を有効利用していただきたいと思うのです。この辺、局長どうお考えになられますでしょうか。
【辻󠄀企画調整局長】
指摘いただいたことは、よく理解していますので、よりよいものになるように、県とも調整していきたいと思います。
【河南(かわなみ)】
相手もあることなので、もっと実りあるものにしたいという声が議会から上がってますと言っていただいていいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
まとめますが、県・市協調でやっていますという予定調和ではなく、お互いの政策でお願いしたいこと、ヘルプしてもらいたいことを事前に抽出して議論していただきたいです。予算というお金が絡むことですから、心から行っていただきたいと思います。
神戸市会議員(中央区選出)かわなみ忠和 投稿:2025年3月31日